自分に合った趣味や習い事の見つけ方とは?
60代や70代の方が健康な時間を楽しく過ごすためには、自分に合った趣味や習い事が重要です。
趣味や習い事を見つける際に
- やりたいことが見つからない
- 新しいことに挑戦する自信がない
- グループに馴染めるか不安
といった悩みを抱える方も多いでしょう。
本記事では、趣味や習い事のメリットや選び方、おすすめの習い事について解説します。
自分にぴったりの趣味を見つけて、充実した人生を送るためのヒントを見つけましょう。
趣味を持つことで充実したセカンドライフを
60代70代の方々が健康で充実したセカンドライフを送るためには、趣味を持つことが非常に重要です。
なぜなら、定年退職などによりやることが減ると、脳や体が活性化されずに衰えてしまうからです。
趣味を持つことは、体や頭を活発に保つだけでなく、体力低下や認知症の予防にもつながるでしょう。
そこで、ただ長生きすることだけでなく、健康寿命を延ばすことを意識することも大切です。
自分に合った趣味を見つけて、外出し、人との交流を楽しむことで、元気なセカンドライフを送ることができます。
自分自身にぴったりの趣味を見つけ、充実した人生を過ごしましょう。
健康寿命とは
健康寿命とは、制限なく日常生活を送ることができる期間のことを指し、WHO(世界保健機関)が導入した寿命の概念です。
平均寿命は、人がどのくらいの年齢まで生きられるかを予測するものですが、健康寿命は入院や介護を必要とせず、自立した生活を送ることができる期間を指します。
健康に過ごすためには、健康寿命を延ばすことと、平均寿命との差を縮めることを意識すると良いでしょう。
平均寿命と健康寿命
2019年の厚生労働省による調査によると、日本人の平均寿命と健康寿命(性別別)は次の通りです。
平均寿命 | 健康寿命 | 差 | |
男性 | 81.41歳 | 72.68歳 | 8.73歳 |
女性 | 87.45歳 | 75.38歳 | 12.07歳 |
日本は世界でも長寿国として知られており、平均寿命と健康寿命の差は少しずつ縮まっています。
今では100歳まで生きられる方も珍しくありません。
ただし、健康寿命を伸ばし、健康的な生活を送るためには、日常の生活習慣や健康管理にも注意が必要です。
予防医学や適度な運動、バランスの取れた食事などを取り入れることで、より充実した高齢期を迎えることができます。
健康寿命を延ばす
趣味や生きがいを持つことは、日常生活の動作(ADL)や高次な動作(IADL)の低下を防ぎ、健康寿命を延ばす助けとなります。
ADL(Activities of Daily Living) | 食事やトイレ、入浴など、日常生活に必要な基本的な動作のこと |
IADL(Instrumental Activities of Daily Living) | 買い物や炊事洗濯、金銭管理など、より複雑で高度な動作のこと |
趣味を持つことで、身体的な活動量が増えます。
これにより、自立生活を保つために必要な神経回路や骨格能力が強化される可能性があります。
定期的な運動や創造的な活動は、筋力や柔軟性を促進し、認知機能の維持や心身の健康に良い影響を与えるでしょう。
また、趣味に没頭することはストレスの軽減にも役立ちます。
心地よい快感や充実感を得ることで、心理的な安定を促し、健康的な生活をサポートします。
そのため、自分に合った趣味や生きがいを持つことは、健康寿命を延ばすために重要です。積極的に趣味に取り組み、心と体の健康を維持しましょう。
60代70代が趣味や習い事を続けるメリット
60代70代の方が趣味や習い事を続けるメリットを4つ紹介します。
メリットその1:生きがいになる
メリットその2:体力向上になる
メリットその3:認知症予防になる
メリットその4:新しく友達ができる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
メリットその1:生きがいになる
人生を充実させるためには、生きがいを見つけることが非常に重要です。
仕事が人々にとっての生きがいである場合も素晴らしいことですが、仕事はいつかは終わりを迎えます。
一部の人は定年後も仕事を続けることができますが、一般的には、定年退職などを機にやることが減ってしまい、友人との交流も減少してしまうでしょう。
そのため、仕事以外にも趣味を持つことで、セカンドライフにおいても、日常生活に新たな刺激を与え、充実感のある人生を送ることができます。
メリットその2:体力向上になる
60代や70代にとって、運動系の趣味は体力維持や向上に直結するので、おすすめです。
習い事をするのに抵抗がある場合は、ウォーキングやジョギングなど、気軽に始められる運動から始めてみるのも良いでしょう。
運動系の習い事としては、体操教室やヨガ、ダンスなど、興味のある活動を長く続けることが良いです。
また、体力を維持するためには、自分に無理のない範囲でジムに通うことも良い選択肢です。
文科系の習い事であっても、教室までの道のりを歩くだけでも軽い運動になりますし、教室に通う途中での買い物など、身体を動かす機会が増えるでしょう。
習い事を続けることで体力を維持し、健康寿命を延ばすことができます。
身体を動かすことが趣味になると、健康を維持しやすくなるのでおすすめです。週2回の運動習慣を身につけることはかけがえのない財産になります。運動習慣を身につけたい方は、こちらのサイトの記事もチェックしてみてください。
メリットその3:認知症予防になる
習い事は、どのような内容であっても頭を使うことで脳が活性化され、認知症予防にも効果的です。
例えば、何かを作るために指先を動かしたり、歌詞を覚えて声を出したり、身体を意識して動かすなど、習い事を通じて脳が刺激されます。
さらに、習い事ではスキルの向上だけでなく、講師や仲間とのコミュニケーションの機会も増えるでしょう。
多くの人と関わることで、認知症の予防につながり、元気な生活を長く続けることができます。
自分の興味や関心のある習い事を見つけて、脳と心の健康をサポートしましょう。
趣味や習い事の認知症予防との関連性についてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。
メリットその4:新しく友達ができる
定年退職などで日常の人間関係が縮小し、新たな交流の機会が減ってしまうことがあります。
しかし、習い事を通じて仲間や友達を作ることができます。
習い事では同じ趣味を持つ人々が集まるため、自然と会話が生まれ、充実した日々を過ごせるでしょう。
また、共通の趣味を持つ人と出会えれば、新たな友達を作るきっかけにもなります。
特にコミュニケーション不足を感じている方にとって、習い事を始めることは素晴らしい選択肢です。
一緒に頑張る仲間や友達ができることで、孤独感を解消し、人間関係が充実するかもしれません。
新たな出会いと交流を求めて、習い事にチャレンジしてみましょう。
習い事選びのポイント
60代70代のための習い事の選び方について、以下の5つのポイントを紹介します。
- ポイントその1:興味がある分野か
- ポイントその2:体力的に続けやすいか
- ポイントその3:経済的に続けやすいか
- ポイントその4:教室の雰囲気が合っているか
- ポイントその5:近くで受講できるか
それぞれのポイントを詳しく解説します。
ポイントその1 :興味がある分野か
趣味や習い事を継続するためには、自分が興味を持っているかどうかが重要です。
なぜなら、興味のない分野では続けることが難しくなるからです。
習い事が苦痛なら、本末転倒となってしまうので、興味がある分野で趣味や習い事を探すと良いでしょう。
何に興味があるかわからないという方も、自分が少しでも興味を感じるなら、初心者向けの道具を用意したり、体験入会を試してみたりすると良いでしょう。
また、家族や知人を誘って一緒に始めることも助けになります。
昔に行っていた趣味を再開することや、忙しさの中で諦めていた趣味を始めるのも良いでしょう。
さらに、最初はピンとこなかった趣味でも、実際に試してみると面白さや興味を持つことがあります。
他人に誘われたり、雑誌で読んだり、気になるものがあれば、思い切って行動に移してみるのも良いかもしれません。
ポイントその2:体力的に続けやすいか
60代や70代から趣味や習い事を始める際には、体力的な負担を考慮することが重要です。興味がある分野であっても、体力的な負荷が大きい趣味は怪我や不調の原因になる可能性があります。
その結果、趣味を休止せざるを得なくなり、老化が進むこともあるでしょう。
例えば、フルマラソンを目指すのではなく、まずはウォーキングから始めて徐々に負荷を上げていくと良いでしょう。
体力の衰えを感じている場合は、体力をつけられる習い事からスタートすることもおすすめです。
体をあまり動かさない趣味をしている場合でも、好きなことを長く続けるためには、ウォーキングやジム通いなどで体力を維持することも大切です。
体力的な負担を考慮し、自分に合った活動を選ぶことで、無理をせずに自分のペースで進められるでしょう。
ポイントその3:経済的に続けやすいか
趣味や習い事を継続するためには、経済的な負担も重要なポイントです。
一般的に、定年退職などを機に60代以降の収入が減少することが多いです。
したがって、セカンドライフでは経済的な負担のない範囲で趣味や習い事を楽しむと良いでしょう。
地域の交流センターやカルチャーセンターでは、比較的安価な講座を受けることができます。
ただし、講座によっては道具や材料費が高額になる場合もあるので、経済状況を考慮しながら、適切な習い事を選択しましょう。
経済的に続けやすい趣味や習い事を続けることで、長く健康なセカンドライフを楽しめます。
ポイントその4:教室の雰囲気が合っているか
趣味のサークルや習い事に参加すると、自然と他の仲間との交流が生まれ、コミュニケーションの機会が広がります。
そこで、教室の雰囲気が自分に合っているかどうかを見極めることも重要です。
一部の教室では、新規参加者が歓迎されず、クローズドな雰囲気やピリピリした雰囲気を醸し出しているところは注意してください。
見学や体験の際に雰囲気に馴染めない場合は、他の教室と比較してみることをおすすめします。
無理に馴染めない環境で続けるよりも、歓迎されている場所で気軽に始める方が良いでしょう。
教室を選ぶ際には、先生や受講生の雰囲気を感じることも大切です。
ポイントその5:近くで受講できるか
セカンドライフを充実させるためには、通いやすい場所で趣味や習い事を見つけることも大事です。
通いにくい場所でも最初は無理して通えるかもしれませんが、将来的には車の運転が難しくなったり、身体の不自由さが出てきたりすることも考えられるでしょう。
そのため、住んでいる場所にもよりますが、近くで気軽に受講できる習い事を選ぶことが望ましいです。
最近ではコロナ禍を機にオンライン講座も増えましたが、できれば実際に人と交流することが大切です。
できるだけ身近な場所で楽しめる趣味や習い事を探しましょう。
60代70代から始められるおすすめの習い事
次の5つの観点から、60代70代から始められるおすすめの習い事を説明します。
- おすすめその1:身体を動かす習い事
- おすすめその2:歌や楽器を楽しむ習い事
- おすすめその3:感性を磨く習い事
- おすすめその4:教養を深める習い事
- おすすめその5:ゲームを楽しむ習い事
それぞれのおすすめの習い事について詳しく解説します。
おすすめその1:身体を動かす習い事
何から始めたらいいか迷った時は、身体を動かす習い事から始めることをおすすめします。なぜなら、身体の衰えは病気やケガのリスクを高め、好きなことを継続するのが難しくなるからです。
身体が元気であれば、その後興味を持った趣味や習い事も始めやすく、続けやすくなるでしょう。
体力を維持するためには、適度に筋肉を刺激し、柔軟性を保つストレッチが大切です。
最初は無理せずに、自分に合った運動を選ぶと良いでしょう。
具体的には
- ウォーキング
- ジョギング
- ゴルフ
- ヨガ
- ピラティス
- 太極拳
- ダンス
- 健康体操
などが挙げられます。
これらの習い事は健康に良いだけでなく、続けると身体を動かすこと自体が楽しくなるでしょう。
身体を動かす習い事を始めることで、健康を維持しながら楽しく活動できる新たな趣味も見つかるかもしれません。
おすすめその2:歌や楽器を楽しむ習い事
60代70代の方々にとって、歌や楽器を楽しむことは素晴らしい選択肢です。
昔、音楽を楽しんでいた方々は、再び歌や楽器に触れることで懐かしい思い出を呼び起こすことができるかもしれません。
また、友人や仲間の誘いを受けて初めて歌や楽器に挑戦する人も多いです。
楽器には価格の幅がありますが、オカリナやハーモニカなどは初心者でも手ごろな価格で始めることができ、その人気も高いです。
歌はコストもかからず、声を出すことでストレスの解消にもつながるでしょう。
音楽は心を豊かにし、楽しむことでストレス解消やリラックス効果を得ることができます。
歌うことや楽器を演奏することで、自己表現や創造性を発揮する喜びを感じることもできます。
具体的には
- コーラス
- オカリナ
- ハーモニカ
- ギター
- 琴
などが挙げられます。
音楽は年齢に関係なく楽しめる素晴らしい趣味ですので、音楽を通じて心の豊かさや喜びを感じてみましょう。
おすすめその3:感性を磨く習い事
感性を磨くための趣味として、生け花、絵画、書道、手芸、写真など様々な選択肢がありますが、できれば習い事として先生から学ぶことをおすすめします。
なぜなら、一人だと自己流で取り組むため、あるレベルに達すると頭打ちになったり、飽きたりしてしまう可能性があるからです。
習い事を通じて先生からの指導を受けることで、その道の探求を深める喜びを体験できるでしょう。
また、一緒に学ぶ仲間との切磋琢磨も励みになり、アイデアや技術を交換しながら感性を磨いていくことは素晴らしい経験です。
時には、作品を披露したり発表したりする機会も良い刺激となるでしょう。
感性を磨く趣味は、自己表現や創造力を豊かにするだけでなく、心の豊かさや思考力も育てます。
具体的には
- 生け花
- 絵画
- 書道
- 手芸
- 写真
などが挙げられます。
習い事を通じて感性を磨くことは、人生において豊かな価値をもたらします。
自分に合った趣味を見つけ、先生や仲間と共に学びながら、感性を育んでいきましょう。
おすすめその4:教養を深める習い事
知識や教養を深める趣味や習い事は、60代70代の方にも人気があります。
人は年齢に関係なく新しい知識を得ることに喜びを感じるでしょう。
セカンドライフの時間を使って興味のある分野を探求することで、充実した余生を送ることができます。
特に英会話は人気があります。
外国人とのコミュニケーションを目指すため、海外旅行に行く準備として学ぶのも良いでしょう。
また、歴史や芸術の教養を深めることもおすすめです。
教養を深める習い事では、知識だけでなく、実際に目で見たり感じたりすることも楽しみの一つです。
現地を訪れて歴史を肌で感じたり、美術作品を鑑賞したりすることで、より深い理解や感動を得られるでしょう。
教養を深める趣味は、自己成長や人生の豊かさにつながるだけでなく、新たな知識や視点を得ることで自身の人生に彩りを加えます。
具体的には
- 英会話
- 歴史
- 芸術
- 文学
- パソコン
などが挙げられます。
生涯に渡って探求していきたい方は、教養を深める習い事も視野に入れてみてください。
おすすめその5:ゲームを楽しむ習い事
最近では楽しく続けられるゲーム、例えば健康麻雀や将棋なども習い事として人気です。
ゲームを楽しむためにはルールを覚えることが楽しみの秘訣です。
独学で学ぶことも可能ですが、詳しい人から教わることでスムーズに理解できるでしょう。
また、ゲームは一人で楽しむことができません。
仲間を自分で集めることもできますが、共通の趣味を持ったサークルや教室に参加することで、仲間を見つけるのも簡単です。
健康麻雀や将棋は、頭脳と指先を使うため、脳のトレーニングにも適しているでしょう。
認知症予防にも効果的であり、知識の向上や思考力の向上にも繋がります。
ゲームを通じて楽しみながら学ぶことは、ストレス解消やコミュニケーションの促進にも役立ちます。
具体的には
- 健康麻雀
- 将棋
- 囲碁
などが挙げられます。
遊びながら健康を維持したい方は、ゲーム感覚で楽しめる趣味を検討してみましょう。
趣味を続けて健康寿命を延ばそう
自分にピッタリの趣味を見つけることは、健康寿命を延ばすための一歩です。
60代や70代からでも始められる習い事を通じて、充実した人生を送りましょう。
この記事では、健康寿命を伸ばすために趣味を持つ重要性や、趣味を始めるメリットについて詳しく解説しました。
さらに、習い事を選ぶ際のポイントや、おすすめの習い事も紹介しました。
60代や70代になっても、まだまだ新たなことを学び、成長することは可能です。
趣味を通じて新しい友人や仲間を作り、人生を豊かにしましょう。
ぜひ、自分自身に合った習い事を見つけて取り組んでみてください。
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